一般的に売られているいちごは流通の都合上、完全に実が熟していない段階で収穫しています。いちごは熟していくにつれて実が柔らかくなり、傷みやすくなります。加藤農園は直売を行っているため、輸送の心配がありません。少しでも美味しいいちごを提供できるように、しっかりと実が完熟するのを待ってから収穫しています。ご購入後は2,3日以内にお召し上がりください。
さらに深い美味しさを出すために、肥料にも工夫を凝らしています。化学肥料をなるべく減らし、アミノ酸の液肥、海藻エキス、天然のにがりなど、自然由来の肥料を積極的に活用しています。ただ甘いだけではなく、コクやまろやかさが出るようないちご作りを心がけています。
いちごの光合成が活発に行われるように、ハウス内の気温、CO2(二酸化炭素)、湿度はコンピューターによって自動的にコントロールされています。光合成によって作られた栄養分はいちごの実に運ばれ、味の美味しさにつながります。いちごがもっとも過ごしやすい環境を作ることを常に心がけています。
いちご栽培において、潅水(水やり)の量が多すぎると味が水っぽく、少なすぎると生育に悪い影響ができます。そのため、毎日の日射量や気温の状況を見て、潅水量や肥料濃度の調整を細かく行っています。2019年にマイクロナノバブルを水中に発生させる機械を導入しました。水の中の酸素量を増やすことで、根張りがよくなり健全な苗が育成されます。